稚内に来ています、偽シェフです。
宗谷支庁での研修会に参加するそうで。
他人事っぽい文面になっているのは、
どこで何をするかを最近知ったため、今一つ実感がないのです。
これでいいのか…。
釧路から稚内まで移動距離にして、480キロほど。
9時間あまりのロングランでしたが、車の割り振りや昼食休憩、雑談などなどで体感時間は短めでした。
むしろ、稚内まで来たという事実に感動したりして。
道中、綺麗な紅葉を見て、
『層雲峡あたりだとたまらんだろうなあ』
なんて考えたり、故郷で道に迷って(迷わせて)みたり、と楽しいドライブでした。
長距離移動が好きな偽シェフですが、さすがに9時間をほぼ座ったまま過ごすと、しっかり疲れを感じます。
移動中、
『学び』
について、プチ議論をする場面がありました。
誰もが、肩書きや役職を超えて、学びあう文化を作るにはどうしたらいいか?
という趣旨だったのですが、確かに肩書きや役職から離脱するのは難しいと思いますし、拘る方が楽だったりするのかもしれません。
最近僕が楽しいなぁと感じるチューター会議の風景を考えてみると、誰もが何者でもなく、その場に関わっている感じがするのです。
スクラムに参加して3日目くらいに感じた、
『自分の大したことことなさ』
が僕にとってはキーワードだったりするのです。
それまで、自分はなんてグレートなんだろう!!と思っていたわけではなく、安心して
『ああ、自分大したことないわ』
と認められる感覚です。
フレームを取り払うと言うか、フォーカスが色んな場所で定まっていると言うか…
僕は一時期、音楽をかじっていたのですが、
『聴く』
と、
『聴こえる』
の違いに近いものを感じます。
どこかのパートやフレーズを意識して聴こうとすると、他の大事な動きが聴こえなかったりするのですが、何となく耳を傾けると、今まで聴こえなかったフレーズが聴こえたりして、
『おおっ!!』
と感じることがあるのです。
見るともなく見る、聞くともなく聞く、というのが僕にとっての学びのヒントなのかも。
それに近付くキーワードが、
何者でもなくなる
自分の大したことなさを歓迎する
なのかな、とふと考えつきました。
自分で考えたと言うよりは、スクラムメンバーやチューターたちに独りでに叩き込まれた感じ。
そう考えたら、自分も結構いい体験をしているのかも。
明日以降、しっかり学んでこようと思います。